ジュニアースポーツクラブでの足測定

文部科学省では、昭和39年以来、「体力・運動能力調査」を実施して国民の体力・運動能力の把握に努めています。
私は日体大卒ですので、この”体力”や”運動能力”という言葉には大変敏感になってしまう習性が残っています。

子どもが意識的に身体を動かすことは極めて重要で、運動技能や運動能力の向上につながるばかりか体力もついてきます。
体力がつくと同時に、病気から体を守る力を強化してくれるのでより健康になりますし、高まった体力は活動の幅や可能性を高めてくれます。

特に低学年以下の子どもは、自分一人で体を動かすというよりも　友達や他者とふれあいが必要となりますので
その結果、身体活動を通して友達から体の動かし方を会得したり、考えたり工夫したり、競ったりまた、コミュニケーションが増したりと身体を動かすことと同時に脳や心の発達も期待できるのです。

このように、体力・運動能力調査には、身体能力面だけでなく、知力や精神力等の基礎指標となるのです。

さて、前置きはこれくらいにして　夏休み期間中にスポーツクラブでの足測定会の依頼を受け実施しました。
依頼を受けたのは、地元福津市のジュニアースポーツクラブ。

因みに福津市の子どもの体力を福岡市と比較すると、残念ながらやや低めですが、わが子の体力向上や運動技能を高めたいと多くのご家族がジュニアースポーツクラブに通い、調整力、瞬発力、持久力などの要素を取り入れた運動をされていましたが「生徒の足測定を過去一度もやっていない。」とのことで私も大変興味がありました。
（福岡県下のジュニアースポーツクラブで「柴田式3Ｄ子ども足測定」を導入したのはこのクラブが最初です。）

身体を移動させるために使う部位は足ですよね。歩く・走る・跳ぶはもちろん、身体の方向を変えるのも足が巧みに動いてくれて初めて実現するものですが、その足にもし変形があれば即その部分に負担がかかってきます。

特に、体重が軽く動きが小さな低学年以下のころであれば変形ヵ所から身体への負荷も小さいですが、体重が重くなり動きも激しくなればなるほどその負荷も大きくなってきますよね。

その負荷が、どちらか片方だけに掛かったり、長期的に一部の足首や膝・腰に溜まったり痛みを発生し、下半身の動きがアンバランスになります。

そのまま下肢が無理な体制を続けてしまった結果、上肢下肢どちらもスポーツ障害につながる可能性もあります。

したがって、身体を動かすことが好きな人こそ身体を支える足を大切に考えるべきです。

そのような理由で、ジュニアースポーツクラブでの測定し「個人別結果表」を各自に配布して子どもの足の状態を伝えました。

普段、幼稚園や保育園、小学校単位とは違い、子ども想いの熱い保護者に囲まれ有意義な説明会になりました。

今日の多くの子どもたちが「足測定無し」にスポーツ障害を患い、大好きなスポーツをあきらめなくてはならない状況に追い込まれています。

こうした悲しい体験をする子を一人でも少なくし、その子により豊かで充実した人生を送ってもらうためにも
今後もジュニアー野球やサッカーなど足を酷使している子どもたちの足を積極的に見ていきたいと思っています。

幼児１万人以上の足を測定して見えたものとは！？
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