薬剤骨粗しょう症
子どもの身長を高くする取り組みをしていると、稀に お母さんの骨粗しょう症についての相談をうけることがあります。
最近では、医薬品で骨粗しょう症が引き起こされる場合もありますが、そのことに気付かずに放置している人が多いようです。
将来的に、骨折等を生じて健康に悪影響を及ぼすことがあるようですので十分気を付けてください。
経口(飲み薬):
ステロイド薬、メトトレキサート、ヘパリン製剤、ワルファリン、抗てんかん薬、リチウム製剤、性腺刺激ホルモン放出ホルモン作動薬(子宮筋腫・子宮内膜症・前立腺肥大治療薬)、タモキシフェン(乳癌治療薬)、アロマターゼ阻害薬(乳癌治療薬)等でみられます。
次のような患者さんは、医師・薬剤師に連絡してください。
1年で「身長が 2cm 以上低下した」、「背中が丸くなった」また、以下の項目は骨粗鬆症の危険因子ですので、該当する方は専門医への受診をおすすめします。(ここでご紹介している副作用は、まれなもので、必ず起こるというものではありません。)
副作用は気づかずに放置していると重くなり健康に影響を及ぼすことがあるので、早めに「気づいて」対処することが大切です。
患者さんご自身、またはご家族に副作用の黄色信号として「副作用の初期症状」があることを知っていただき、気づいたら医師あるいは薬剤師に連絡してください。
〇「過去に背骨、大腿骨の付け根(股関節)、骨盤、手首、肩などに骨折を生じたことがある」
〇「経口ステロイド薬を毎日、3ヵ月以上使用している。あるいは3ヵ月以上使用予定である。」
〇「経口ステロイド薬を使用していて、背中や腰の痛み、大腿骨の付け根の痛みがある。下肢のしびれや、下肢に力がはいりづらいことがある」
今回は、大人のニュースでした。
子どもたちが元気に明るく生活できるのも、保護者の方が健康でいらっしゃるからです。
ご家族で日々の健康習慣をこれからもお続けくださいね。
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貴重な情報ありがとうございます。