有害紫外線の脅威は、これからが本格化!?
久々の紫外線ニュース。
私が、PTA講師として全国に出歩くきっかけを作ったのが 有害紫外線問題でした。
もう、かれこれ20年前のことでしょうか?
日本全国で巻き起こった 「オゾン層破壊ブーム」。
それまで、絶対的な人気を集めていた裸保育が死語になった現象です。
1993年国際会議で「0才~10才までの紫外線被ばく量が将来の皮膚がんリスクとなる。」と
発表されましたが、日本ではまだ裸教育が全盛期。
同じ地球に住みながら日本の子どもだけが紫外線の影響を受けないことはないでしょうと思いつつも
保育現場では、
「子どもは、元気に日焼けするもの。」
「紫外線対策など成人女性がするもので子どもに必要ない。」
「夏日焼けさせず冬風邪ひいたらどうするんだ!」など、
昔の習慣が良しと考える人たちに認めてもらうことは大変な苦労でした。
今では、TVに映る園児の頭にはたれ付き帽子が当たり前になっていますよね。
当時 オーストラリアのがん研究所に協力いただき
日本国内に紫外線対策の理解を広げる運動をしたときは、それはそれは 大変なエネルギーだったんです。
特に、私が住む九州は皮膚がん多発地域。
海外の研究家たちもせめて九州の子どもたちだけでも紫外線対策をすべきだと忠告してくれたのです。
http://kokaken.yoka-yoka.jp/e1226387.html
九州っ子の為のセミナー
その後、紫外線ブームは影を潜め オゾン層破壊や有害紫外線の脅威は去ったと思っていたら
なんの!
最近の厚生労働省癌死亡統計データから皮膚がんのみを抽出しグラフ化してみたのですが
2006年まで2000人前後だった皮膚がん死亡者が2007年以降増加し始めていたんです。
2005年より地球を取り巻くオゾン層濃度が再び減少し始めたことや他の影響もあると思われます。
有害紫外線は、皮膚がんだけでなく眼球疾患も引き起こすことはよく知られています。
特に、白内障は失明の恐れがある病気です。
これも年々数が増えているのです。
原因は、乳幼児期の眼球に有害紫外線暴露のダメージを受け
更に成長過程においても目に対する紫外線対策がなされないことです。
大人は、サングラスや日傘ができますが 子どもは帽子が一般的です。
屋外活動では、帽子をかぶる習慣を再度見直してほしいものです。
もう少し詳しく言うと
子どもの紫外線対策には、つばの長さが重要です。
http://kokaken.yoka-yoka.jp/e1226387.html
つばの長さについてはコチラ↑↑↑
*当初紫外線対策用垂れ付き帽子は、7cm以上が主流でしたが
今では、荒唐無稽な垂れ付き帽子が横行していまして
そうした結果、再び罹患率が上がってきたのではないでしょうか?
小学生の視力低下と紫外線暴露の関係はどうでしょうかね~。
調べてみたいとおもいます。
これからの季節、何も知らない園児さんには念のために安心・安全な帽子を被せてあげたものです。
女の子は十分な紫外線対策を!!
皮膚がん発生数では、女性が約70%・男性が30%と圧倒的に女性の罹患率が高くなっています。(1900年代は男性が優位に高かった)ある研究者は有害紫外線波長と女性の遺伝子との関係を指摘。
今後は、女子の紫外線対策も重要です。
2000年ごろの研究では、部活や野外労働など男性は紫外線のことなど気にせずに生活していました。
また、ルックスも短髪で肌露出が多いことから皮膚がん患者も男性が多かったのですが、
最近では、女性の皮膚がん患者が増えているという報告。
女性の平均寿命が長いことによる患者数増ということも考えられますが。
徐々に男女差が開いているように見えるのは私だけでしょうか?
有害紫外線の脅威は、これからが本格化か?と思えるような状況ですので
何も知らない園児さんには確かな規格品を身につけ紫外線リスクから身を守って欲しいものです。
さらなる詳細は講演会でお話ししましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=m0vxrtcQTTY
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