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子どもの輝く未来へ

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子どもの口腔崩壊

   

以前は、「歯科後進国」とまで言われた日本の子どもの「歯・口腔」の状況だが、学校健康診断の結果(文部科学省『学校保健統計調査報告書』)をみる限りでは、いずれの年齢段階においても「う歯被患率」は年々下降傾向です。

しかしながら、「12歳児におけるう歯等本数(DMF歯数)」を都道府県別にみてみると、最小値は0.4本(新潟)であるのに対して、最多値は2.1本(沖縄)と、その格差が5倍以上もありました。

このような事実は、全体として改善の方向に向かっているものの、歯科保健政策から取り残されている子どもたちが少なくない日本の現実を意味しています。


 また、大阪府内の公・私立小・中・高等学校を対象にした大阪府歯科保険医協会の調査によると、「口腔崩壊(むし歯が10本以上ある、おるいは歯の根しか残っていないような未処置歯が何本もあるなど、咀嚼に障害があるような状態)」に陥っている子どもが「いた」と回答した養護教諭は、公立で小学校50.2%、中学校36.2%、高校56.1%、私立で小学校12.5%、中学校7.7%、高校60.9%に上り、口腔崩壊者が2,700人以上に達すると推測されています。

中には、満足に噛むことすらできず、まともに食事ができない子どもたちもいるという。当然、このような事態の背景に経済的貧困、子ども虐待(ネグレクト)、親の多忙があることも予想されます。

 口腔崩壊から子どもたちを守るためには、子どもの医療費助成制度の拡充、抜本的な貧困対策が必要であり、その対策が行政に求められているが、家庭でも子どもの歯に関しては注意が必要ですね。

子どものからだと心・連絡会より

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